馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の結果。

http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K03.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K04.html
シンコウラブリイの仔は基本的に藤澤和厩舎に行くものと決まっていたんですが、初めて関西に預託されたこの馬。トレジャーとピサノグラフ以外の(要するにクラブに出された)産駒は、総じて体質に弱いところが見られたんですが、この馬は丈夫にコツコツ出走。晴れて2勝目を挙げ、秋に向けて休養に入ります。現状ズブさが目立ちますが、夏の間に一皮剥けて、母のような名マイラーへの道を歩んでもらいたいものです。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K17.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K18.html
▼馬場状態にも助けられたとはいえ、あれで残るんだからやはりトウショウギアはこの距離で行き切ると強い。オガイジャン特有の粘っこさ。2着小野次郎、3着石橋も渋い。タイキエニグマの勝春のコメントは潔いけど、オフィサーやチョウカイロイヤルに差し負けしてるあたり、ちょっと時計的な限界があったかも。本来は1700〜1800mベストの馬という気もしますし。時計といえば、1.22.9の勝ちタイムは先週のシーキングザベストのレコードにコンマ5秒差。このレースの上位馬は決して弱くないですし、改めてシーキングザベスト強え。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K09.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060527K10.html
▼自分の周囲の競馬ファンがみな「ダサい」と断じる中、一人だけ「いい馬名だ!」と主張して白い目で見られていた苦い思い出のある馬ですが、長い低迷期を脱して復活。ただ、現2歳にコンゴウダイオーという同馬主・同厩舎でおそらく同じ欧州セール出身馬(父Fasliyev)がいるんですが、そっちの方はどうかと。そんなあからさまに二匹目の泥鰌狙いされてもなぁ。どっちも父がロシア風馬名ってどんな被せ方だソレ。ともあれ、宝塚記念では新馬戦で引き立て役にされたディープインパクトにリベンジを無理だ。それにしても騎乗していた岩田騎手、馬に乗っていないときはただのア○というのが関係者筋の印象、という話を聞いたことがありますが、今回のようなコメントを見ると、なんというか、さもありなんと思わされるような天真爛漫さを感じます。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K21.html
▼この馬も良い名前だと思っていた1頭。単に父と母の合成馬名なんですが、それが嵌まった場合は言霊的な破壊力もデカい(与太話ですのでスルーで)。『桜の森の満開の下』をちょっと思い出しますが、レース振りはそのイメージに反して優等生。いや、星史郎さんのように裏の顔を持ってるはず、ってそれは桜の森じゃなくて桜塚護(これもスルーで)。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K23.html
▼前走スカーレットベルを差し切ったのは伊達じゃなかった。募集価格1890万円(税込)の馬だそうで、馬主孝行ですねー。ブルーコンコルドも2520万円(税込)とのことですし、ブルーショットガンもいるし、荻伏すげえ。ただ、クラブ全体の勝馬率は2割台みたいなので、その辺のアレはまぁソレとしてですが(ごにょごにょ)。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K25.html
ビッグの撤退疑惑に触れたエントリで「良い買物をした」と述べた、小林昌志氏所有のビッグタイガーが早速勝利。これでトレード料プラス当面の預託費ぐらいはもう稼いだんじゃなかろうか。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K31.html
▼「もう二度と和夫ちゃんから馬は買わない!」と涙目になってる岡ちゃんを想像しては腹を抱えて同情していただけに、とにかく総帥よかったねとしか言葉のかけようがない感じ。このレースの結果を見て、「これはもうダービーはサムソン=メインしかないな」と確信しました。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K35.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K36.html
▼勝利ジョッキーインタビューでの石橋騎手の、「(緊張はあったけど)ゲートを出たらもう僕とサムソンだけだった」(大意)というコメントに震えました。なんて素敵な人馬、彼らがダービーを勝てて本当に良かった。最後のダービーを制した瀬戸口師、念願のダービー制覇となった松本好雄オーナーもめでたい。しかし、過去20年の勝馬のデータ調べたら、二度勝ってるのは社台RHと金子真人氏だけなんですね。一国の宰相となるよりも・・・ってやつですか。あと、そろそろ順番かという大馬主は・・・・・・サンデーR・ラフィアン・平井さん(エイシン/エーシン)・ノースヒルズ・竹園さん(テイエム)・西山社長・永井さん(サン/ミスズ/スズカ)・細川さん(マチカネ)あたりですか。個人的には永井さんか細川さんに勝ってほしいです。



http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K33.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20060528K34.html
▼2着の藤田騎手のコメントがちょっと哀れ。山内=武豊という組み合わせはここ5年で19回(WSJSでの2レースは除く)しかないんですが、6着以下は2回だけ、複勝率は7割超とかなりの鉄板。それにしても強い競馬でした。現状短距離路線はオレハマッテルゼの一強状態(ラインクラフトはマイルだともう厳しそうだし、ダンスインザムードダイワメジャーはなんかまだ信用しきれないんですよね)だけに、武豊シンボリグランテレグノシスと新しいパートナー探しに躍起。願わくばその候補の1頭に挙げられるまで昇り詰めてくれるといいんですが。