馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

馬は人なり

馬主33年・松本好雄オーナー、サムソンで夢の3冠だ…22日・菊花賞 - スポーツ報知
▼今年は(も)金子イヤーかと思ってたら、チーム・ディープがまさかの空中分解。今年はメイショウイヤーとなるんでしょうか。先月のメイショウ軍団はなんと14勝の固め打ち。シンデレラガール・バトラーの登場とボーラーの復活も併せて、サムソン三冠に向け上げ潮ムード一色です。ただ、今年のメイショウ軍団の成績を見てみると、

  • 中央戦績:541戦41勝
  • 中央獲得本賞金:111679万円
  • 1走当獲得本賞金:205万円
  • 出走頭数:108頭
  • 勝利頭数:32頭(勝馬率29.6%)
  • 出走1頭当獲得本賞金:1034万円


という感じで、トータルで見る限り、これは昨年・一昨年と比べて目立って良い成績ではありません。馬のチョイスの傾向にもずっと大きな変化はなく、これまでの積み重ねの延長上に今の歓喜はあるんだと実感させられます。これだけたくさん出資していていまだ重賞未勝利というダメ一口馬主の僕も、いつかは・・・・・・と勝手に勇気付けられてみたり。



▼それにしても、馬運のある馬主さんです。ここ10年ほどの所有馬の平均生涯獲得本賞金額は、およそ2000万円前後。氏のセリでの購買状況から想像するに、おそらく馬の仕入れ値は平均で1000万円にも満たないはず。これだけの頭数を持ち、しかも仔分けメインの仕入れでこれだけの結果を出す。これを乱暴に総括してしまうなら、それはひとえにオーナーの人望の賜物ということになるのではないかと。同じ成功馬主でも、所有馬の半数以上がノーザンファーム産、残りのうちの半数(全体の20%強)がマル外で、一部例外はあれど総じて高額馬ばかりという金子氏とは対極に位置するわけですが、気質的にどちらが合うかというと・・・・・・少なくとも僕は松本氏です。皆さんはいかがでしょうか。