馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

週刊Gallop記者及川博嗣氏がウインRCに転身。

▼今月のウインの会報・坂本氏のコラムで、彼の退社と、後任として及川氏の就任が明らかに。最初に聞いた時はびっくりしましたが、ちょっと考えたら、片山良三社長はサンスポ出身じゃないか。ああいう辞め方(概略はサンエイサンキュー - Wikipediaサンエイサンキュー事件の項目を参照のこと)をしたとはいえ、人脈としては自然。フジサンケイグループとしては、記者が片山氏の下に走るということを面白く思わない向きもあったりするのかもしれませんが、もう昔のことですからそういった遺恨は水に流れているのかも。それにしても、キャロットという系列クラブがあるという状況を考えれば、なかなかに大胆なヘッドハンティングです。
 及川氏についてはGallop誌のトラックマンコメントやPOG本でのコメントぐらいしか知りうる情報はまだありませんが、それらを見る限り、かなり馬を見る目はある方なのではないかと。トラックマン経験も豊富で、しかも坂本氏に比べれば相当若そう。どんなビジョンを持ってウインに移ったのかは分かりませんが、生半可な気持ちでは来ないでしょうし、色々な意味で期待できそうな気がします。前オーナーの大迫忍氏が亡くなり、後を継いだ息子さんの競馬に対する情熱の多寡、引いては今後のクラブ経営について(今年の募集馬の地味さも相まって)不安視する声が会員の中には多かったわけですが、今回の人事はちょっと片山体制のやる気が見られて良かった気がします。元々片山・坂本体制というのには無理もあったように思います(森本体制時を知る会員さんなら頷けるところでしょう)しね。 実際の判断については、彼の人となりについて会報コラムなり関東圏のレクチャーなりで確認する必要があるかと思いますが、情報提供から募集馬のラインナップにまで、良い影響の方が多いのではないかという気がしています。
 ちなみに、まだ噂の段階ですが、退社された坂本氏はリニューアルしたユーワに移るのではという話も。藤澤和師ベッタリで有名だった坂本氏のことだけに、非常にありそうな話。まぁ、これでウインの藤澤ラインがますます細くなるのであれば、個人的には大歓迎です。そしてこれが事実なら、ユーワへの興味もまた一段階薄れました、っと。