馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

「これはひどい」タグの新設を検討しようかという勢い

“競馬場通り”の住人:2007年02月

僕が示したのは、主催者とクラブ連絡協議会との「折衝の方向性」に過ぎません。

実際のところ、現時点では何も決まっていません。
誰であろうと、今は何かを言える立場にありません。

僕は「クラブ法人の職員」でも「連絡協議会の関係者」でもありませんので、
勝手な憶測でモノを言ってしまうと、
事態に混乱をもたらす可能性があるからです。

▼前日に書いたこの記事の追記というかなんというか。書き方からして、もしかしたらこういう感じなのかもとは思ってましたが、“どうやら最悪の形で最終決着となった”ようです。ものすごく控えめに言っても「文筆業で生計を立てているにしては著しく思慮に欠ける人だ」というのが率直な感想。単なる競馬ファンとしても、この人に会報コラムを書いてもらっているラフィアンの会員としても、情けないの一言です。いや、思いっきり釣られたからって悔し紛れに言ってるんじゃなくて。


<追記>
▼当該記事にトラバ飛ばそうとしたんですが、その記事のトラバURLがわかんない、そしてその記事へのコメントも付けられないっぽい・・・・・・(02/21 21:47現在)。


▼まず第一に、「任意組合と認めて欲しい」というクラブサイドの要求と、「名義貸しに抵触する恐れがある」とするJRAの姿勢との断絶が埋めがたいものであることは、もう大分前からわかってたことで、今更なにをかいわんやという話。
<参考>

「任意組合形式でも名義貸しは回避できる」というのがクラブ各社の主張だが、事はそう単純ではない。商品ファンド法施行に先立つ1980年代末、馬主団体は名義貸しの疑惑を呼号して、大々的なクラブ法人排斥キャンペーンを張った。社台系の馬の活躍に対する嫉妬(しっと)が根底にあったことは明らかだが、馬主登録審査委員会に2度も文書が提出され、大橋巨泉氏はクラブ擁護の論陣を張った。結局、89年の理事長通達で事態は収拾された。通達は「クラブ法人匿名組合形式を採っている。故に名義貸しではない」という内容。何しろトップの見解である。相当な理由づけがない限りは変えられない。

http://www.nikkei.co.jp/keiba/column/20060616e1h1601r16.html


▼また、

というのは単に「【規定事項】であるファンド法を厳密に適用し、課税について匿名組合契約の形態に従え」という国税庁の【指導】なわけで、匿名組合形式が覆せない以上、そのことは争点になりえません。
<多分関連>

当該匿名組合契約の各計算期間に損失の負担を求めず、当該匿名組合契約の終了時に損失分担義務を負うこととした場合についても、通常、損失の分担は行われ、計算上出資の価値が減少することになるが、課税上は、匿名組合員が負担する損失の価額は各計算期間においてまだ確定していないから(当該匿名組合契約の終了時に確定する。)、当該損失の分担額を当該計算期間の各種所得の計算上必要経費に算入することはできない。

商法上の匿名組合契約に係る課税の取り扱い
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/sonota/syotoku/4492/pdf/21.pdf


▼ゆえに事実上の争点は、実際のクラブ側の会計処理において

現在の規定の枠組みの中で、出資者の税負担を少しでも実態に近づけるよう努力すること

http://www.nikkei.co.jp/keiba/column/20060623e1h2301v23.html

についての方法論となるだろうことは、ちょっとでもこの問題について考えたり情報を集めたりした一口馬主なら、概ね理解していたところでしょう(そんなことはない、と言われたら、それはすいません、としか)。
 しかるに、そんな状況において“最終決着”などと書けば、膠着していた状況が変わり、「『国税庁の指導を遵守した上で、何の会計的な操作も無い形通りの課税負担を会員に対して求める』という方針が、JRAとクラブ連絡協議会との間で最終合意に達し」てしまったのか、という風に捉えてしまうクラブ会員が続出するのは当たり前ではないかと。


▼素人ではない、というかこの業界ではそれなりに名(一部の風評では悪名も含んではいましたが)のある人なのになぁ・・・・・・。あと、河村氏の記事を受けて起こされた水上学氏のエントリが、追記や修正を加えられるでもなくあっさり全削除されているのもなんだかなぁ、という印象。競馬ジャーナリズム界隈のリテラシの低さが痛感されます。ネットリテラシという意味はもちろん、もっとプライマリな意味も含めて。


<追記>
▼何言ってるかわかんねーな、という方のために、わかりやすいまとめをご紹介させていただきます。
税金騒動 FrontRunnner - 加島隼人のHatenadiary
ミモーゼ・モルゲン・ハーティーと出資されてるなんて羨ましい!(そこかよ