馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

ローコスト化大作戦

 年間2千万円の損は補填しようと。馬事業特別会計に2千万円までは補助しますが、それ以上は自助努力でなんとかしてもらうという考えでここまでやってきました。馬の購入予算は年間5千万円でした。おそらく飼葉代+3千万円ぐらいは稼いでくれるだろうという期待です。しかし、この計画は今後年々難しくなると考えられます。

http://www6.plala.or.jp/teamkazra/diary149.htm

 現代競馬の一番の特徴は、今まで4歳秋に完成すると言われていたサラブレッドの完成時期をどうやって前倒しにするかというところで勝負しているように思えます。完成というよりは、最大能力発現時期というほうが正確かもしれませんが、普通に扱っていれば4歳秋にしか出てこないものを、1年ほど前倒しにすることを競馬のプロはやっているように思えます。

http://www6.plala.or.jp/teamkazra/diary149.htm

現在の世相と同じく、すでにJRAでは格差が拡大しつつあり、今後もますますその傾向が顕著になるだろうというのは間違いのないことで、プロ対プロ、大金持ち対大金持ちの、壮絶な戦いの場となるでしょう。コストがかかる割りに、金銭的な見返りは少なく、そのかわり国際グレードという名誉を得られるということで、ごまかされるのでしょう。

http://www6.plala.or.jp/teamkazra/diary149.htm

 今後私は、なるべく馬券を買わないことにしました。馬で損をして、馬券でも損を重ねていたのでは、やってられません。馬券の売上がどんどん下がって困るのは、競馬で食べているプロたちです。どんどん賞金が下がれば、馬を(高く)買う馬主さんも減るでしょうし、現在の高コスト競馬を維持できなくなるはず。

 彼らが消耗するまで、我らは地下にもぐり小頭数ローコスト馬主となり徹底抗戦する。我らは本業が競馬ではありませんから、馬でさえ浪費しなければ、経済的に消耗しません。地下陣地での持久戦。これを名付けて硫黄島作戦。これで頑張ろうと思います。

http://www6.plala.or.jp/teamkazra/diary150.htm

▼現役個人馬主・山上和良さんの日記より。最後のはかなり一面的なご意見のような印象も受けますが、どんどん賞金が下がる云々の部分は別とすると、参考になるご意見。実際のところ、裕福ではないサラリーマン一口馬主が、出資馬の出走をコンスタントに楽しみつつ長く続けていこうと思えば、おそらく氏の立場に近いスタンスで臨まなければならないんだろうなぁとは思います。一口を始めた頃はよく分かっておらず、1億前後という高馬に平気で申し込んでましたが、最近は低価格帯の馬中心にして出資平均額を下げつつ、年に1、2頭採算度外視でエイヤッと行くぐらいです(本来はそれも止めるべきなんでしょうけど)。自分がラフィアンにシフトする覚悟を決めたのも同じ理由で、口数は少ないですが、実質維持費が低く早期デビュー傾向が強いことは、ローコスト化に大きく寄与するだろうという目論見。昔は「どうせ趣味なんだからブランド重視で行けばいいじゃん」みたいな意識ばかり強かったよなぁ・・・・・・(遠い目)。叶うなら、5年前の自分に会って猛省を促してやりたいところ。
 しかし、個人事業主で税金対策効果も見込める氏が年間2000万円までですか・・・・・・今の自分の年間(ピー)万まで補填という基準は、やっぱりちょっと甘すぎるかも。