馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

ロンドン橋、落ちる?

陽性1頭 JRA馬インフル沈静化へ - Sponichi Annex
大井の馬インフルは沈静化へ - netkeiba.com
▼わざわざ出馬駅やら松尾寺(こっちは偶然ですが)やら詣でた甲斐があった・・・・・・とか言ったら、感染拡大している地方競馬のファンに怒られそうですが。
 ただ、

を見る限り、金沢・名古屋・兵庫を除くと開催への影響は思いのほか軽度でとどまっている印象(追記:交流競走ができないなど、現状でも相当の痛手であることは重々承知しております)。JRAが危ない橋を渡った甲斐は、これだけでもあったという気がします。もし長期の開催中止となれば、資金力に余裕のあるJRAでも補償がどれだけ出るか怪しいのに、もし地方競馬がその判断に追随しようものなら、それこそ死活問題でしょうし。
 というか、素朴な疑問なんですけど、仮に長期間競馬開催が中止されたとして、その間の補償を(今オーストラリアの競馬従事者が求めているように)要求したら、果たして農水省自治体は満足に支払ってくれるんでしょうか? 支払うとして、それが世論に受け入れられるんでしょうか? 地方競馬存廃問題の時もちょっと感じたんですけど、「なにかあった」時に、生活必需産業ではない競馬が保護される対象たりうると、僕にはあんまり思えません。特に馬主なんか、絶対補償してくれないよなぁ。まぁ趣味でやってるんだから当たり前だろと言われそうですけど。
 しかしオカネの話だけで極論すると、「目先の金が惜しいから競馬やっちゃおうぜ!」と、「天災で競馬できねーから国家予算から補償してくれよ!」と、どっちが説得力があるか、ってことになっちゃうんだろうかもしかして。それはそれで切ない話ですが。


▼まぁそんなこんなで、馬インフルエンザ問題がなくても、日本の競馬(特に地方)はとっくに危ない橋を渡り始めているんだったなぁと、なんとなく思い出しました。あと、リスクマネジメントはあくまで危機の「管理」であって「回避」ではなく、またそこにコストマネジメントも当然含まれるだろう、とも。


▼と、オカネの話ばっかりしてるようですけど、事ここに至れば、耳障りのいい正論は他の方にお任せして、自分はプラグマティズムに徹しようかと思います。まぁヨゴレキャラなのは前からだという説もありますが。