馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

無断リンクって?

http://d.hatena.ne.jp/Good_Hope/20070908/1189217697
▼これまでの一切の議論は読んでない(もしくは忘れている)状態での素朴な疑問なんですけど、「無断リンクされたくない人」というのは、その行為を「マナー違反」だと考えているわけでしょうか。日常生活で喩えると、

  • 道で歩いていたらいきなり知らない人から指を差された
  • 茶店で雑談してたらいきなり知らない人に聞き耳立てられた

みたいな感覚なんでしょうか? そりゃ確かにうざったい。
 一方無断リンク禁止ナンセンス派からすれば、

  • 正当な手続きに従って公開されている論文の引用を試みたら拒否された
  • じゃんけんムカデゲーム会場でじゃんけんを要求したら拒否された

みたいな理不尽さを感じてるんでしょうか? そりゃ確かにやるせない。
 でも、だとしたら、web上での振る舞いの(というかwebという空間把握の)認識に差異がありすぎて、どんな議論も噛み合うはずがない気がしました。例えば、関連の(最近の)発言をちょっと辿ったら、

本気で「無断リンク」されたくないんだったら寧ろ自分の側で粛々と対策した方が断然良いと思うよ。トップページ以外は全部トップページにリダイレクトとかさ。

http://d.hatena.ne.jp/pbh/20070907/1189141064

みたいな実際的なご意見があって、これなんか個人的には深く納得したものなんですけど、同時に無断リンクされるのが生理的にイヤな種の人から見たら、「外を歩く時に顔見られたくないならニカーブ被ればいいのに」「会話内容聞かれたくなかったら喫茶店なんかでしゃべらなければいいのに」って言われてるようなもんなのかもなぁ、という想像も働きました。いや、実際そんな感覚なのかどうかは分かりませんが、とにかく無断リンクを厭う人は、自分のコンテンツへのアプローチを「自分が生成した<モノ>へのアプローチ」ではなく「<自分自身>(現身)へのアプローチ」と同一視してる印象があります。どういう理屈がそちら側から提示されているかは知りませんが、その前提となる皮膚感覚として。


▼まぁ自分の場合ブログの目的は主に議論というか情報交換であり、元々不特定多数相手の対話や情報公開を前提としてweb上にいるつもりですから、当然無断リンクされても問題ないんですが(リファ飛ばしてもらうに越したことはないですけど)、そうでない人もたくさんいるんでしょうね。そういう人とわざわざコミュニケーションを取るつもりはないので、個人的には別に困りませんけど。あ、でもそういう人から「あなたは無断リンク自由なんでしょ」とかいって一方的に言及されたら怖いかも(ねーよ)。


<参考>

リンクに対する考え方の違いから発生しており、双方の主張の根拠となる価値判断が共有されないため、議論は平行線をたどっている。

▼あ、やっぱりそうなんですね。というかもう、「同じweb上であっても(認識論的に)住む世界が違うんだから議論になんない」ぐらい書いてもいいかもとか思いました。