馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今更ながら、山内厩舎が管理馬を整理してる件

▼まだ通知そのものは見ていないんですが、どうも出資しているロードアリエスという馬が、当初管理予定だった山内厩舎から藤原英厩舎に預託先変更になった模様です。この馬、母がレディバラードという厩舎ゆかりの血統ですし、ロードというクラブが山内厩舎と付き合いが長く、特にここ数年はズブズブの関係だったことも含め、正直驚いています。
 先日届いたウインのカタログを見ると、山内厩舎への預託予定馬がおり、クラブ馬主全体と縁を切ったわけではないと思うんですが、ここ最近個人馬主の馬も含め転厩が多く、ちょっと動きがキニナルので、データで分かる範囲だけですが調べてみました。近5年(60ヶ月)以内に山内厩舎管理馬として出走したレースについての、例によってTARGETによる集計です。


<馬主別・厩舎勝ち星ランキング>

  1. 山元哲二(ダンツ)・・・26勝
  2. 深見富朗(ディープ)・・・24勝
  3. ロードTO(ロード)・・・23勝
  4. 地田勝三(フィールド)・・・11勝
  5. シルク(シルク)・・・10勝
  6. 金岡久夫(コンゴウ)・・・9勝
  7. ウイン(ウイン)・・・9勝
  8. 高嶋哲(サクセス)・・・8勝
  9. フォーレスト(ゼット)・・・7勝
  10. 社台RH(冠名なし)・・・7勝

▼今更ですが、冠名付きの馬主ばっかりですね。


<転厩馬一覧(カッコ内は転厩先・年月は最後に山内厩舎管理で出走した時期)>

山元哲二

深見富朗

フジワラ・ファーム

  • アンジェラスキッス(→本田優)・・・2007/08

北村キヨ子

  • チアズウィナー(→本田優)・・・2007/04

▼この辺のいかにも山内というイメージの馬主とのここ最近の縁切りは驚きでした。ちなみにロードはいまだに7頭の現役預託馬がいますが、現2歳はこれで預託予定馬がいなくなりました(当初2頭でしたが、1頭は既に故障→募集中止)ので、次回募集の現1歳馬、特に上をずっと預かってきているジャズキャット'06の預託先がどこになるかで、いよいよ関係性が明白になりそうな気がします。
 ただ、現2歳の管理馬に、中村祐子氏名義でケイアイF産のシュバルヴォラント'06(プチモンブラン)がいるんですよねぇ・・・・・・。これをどう把握するべきなのか。山内厩舎側が馬房を空けたいのは間違いないでしょうけど、なんとなくそれだけの問題ではないような気もします。


市川義美

▼3頭とも地方転出→再転入に伴う厩舎変更。関係なさそう。

サンデーレーシング

  • グリントウィーク(→中川公成)・・・2005/11

社台RH

▼いずれも成績不振からの口減らしという印象の転厩。これも関係ないか。ただ、2006年産募集馬の山内厩舎への預託予定は、両クラブともなし。

シルク

  • シルキーオメガ(→奥平雅士)・・・2005/07

▼こちらも詳細は不明ですが関係はなさそう。シルクは現2歳は預託馬がいます。1歳以降の預託予定については・・・・・・会員さんの情報求む(えー


▼というわけで、現時点での山内厩舎の現役管理馬は、なんとたった33頭。以前から上位厩舎の中ではさほど多い方ではありませんでしたが、それにしても少ない。現2歳が8頭しか登録されておらず、今後どっと増えるのかもしれませんが。ダーレーお抱え厩舎化という噂も出ていますが、馬市ドットコムで市場取引馬を検索すると、ダーレー・ジャパンが販売申込者となっている取引馬の数が、

  • 2003年産・・・16頭
  • 2004年産・・・24頭
  • 2005年産・・・22頭

と推移していたのに、

で、例年出していたサマーセールへの1歳馬上場もHBA日高軽種馬農協 北海道市場 2007サマーセールのリストを見る限りなし。正直なところダーレー・ジャパン・ファームの生産規模がどんなものか分かってませんし(ちなみに現2歳の中央登録済み生産馬は8頭)、まだオータムセールや2歳のトレーニングセールもありますが、来年の2歳世代から上場馬を絞っている気配は感じられます。よって、少なくとも状況証拠からは、その噂を否定する要素はないなぁという印象です。
 さてさて、どうやりますやら。とりあえず一口馬主としては、ロードはじめクラブ馬主との関係性がどうなるかが一番キニナルところですが・・・・・・。