馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

秋華賞、雑感。

▼土曜に続いて日曜も淀へ行ってきました。2日連続競馬場なんて、本当にいつ振りかわからないぐらい久々。10Rで単複買ってたメイショウシャフト降着(参考:http://keiba.radionikkei.jp/news/20071014K08.html)でガックリでしたが(降着のアナウンスで場内から歓声と拍手が起きたのも追い討ち。G1デーはユタカ支持率が特に上がるもんなぁ)、トータルではなんとか2日ともプラス確保。ウイントリガーの複勝デアリングハートの単複が大きかったです。馬券センスが皆無な身としては、「負けない」ことだけ考えればやっぱり単複(とワイド)だなぁと。一口やってて、1頭の馬を追いかけることに良くも悪くも慣れてしまったことからも尚更。
 しかし返す返すも京都10Rは惜しかった。断然人気のユタカの馬をメイショウ馬の石橋が差し切るという熱いストーリーが出来上がりかけてたのに・・・・・・。ゴール前の斜行だけならともかく4角でもやっちゃってたので、合わせ技で仕方ない降着だったとは思いますが。


▼メインの秋華賞については、ダイワスカーレットの先行力を掣肘できるだけのストーリーがどうしても他の馬から見出せず。ヒシアスペン@池添の仕掛けにはちょっとドッキリしましたが、結果を見てもラップを見ても、馬の力不足は如何ともしがたかったか。ザレマ@川田はこの鞍上に期待した通りのポジショニングと仕掛けでしたが、馬の格がダスカにプレッシャーを与えられるほどではなかったのも想像通り。あとはもう案の定、危なげの無い押し切りを見守るだけでした。
 レインダンスは新潟で見せた瞬発力を存分に生かす形。馬券的にも抑えておいて正解でした。
 ウオッカは四位のレース前の共同記者会見での談話(他の馬を意識せず乗りたい)通りのレース運びで、自分に勝って勝負に完敗の格好。このまま「普通の名牝」にされてしまいそうな懸念もなくはないですが、真の女王決定戦へのプレップとして割り切れば、さほど悪くない競馬だったのかも。
 ベッラレイアはユタカらしいといえばらしい負け方で、鞍上としては自力勝負だと甘くなるというイメージが強かったんだと思われますが、結果論的にはウオッカ同様レースより自分を見すぎたということでしょうか。これが外回りなら・・・・・・という脚は使っているものの、条件が変わればズバッと差し込んでこられるかと問われるとなんとも。
 ラブカーナはちょっとエイシンカチータを彷彿とさせるというか、仮に次走エリ女に出られたとしたら着ぐらいはありそうに思える反面、自己条件でも2〜3着止まりなんじゃないかという悪寒も。個人的に肩入れしたくなるタイプなんですが、馬券まで付き合うと痛い目を見るかも。
 ともあれ、3強と呼ばれた馬がある意味順当に掲示板を占める一方、同日堀川特別をニシノマナムスメが、山中湖特別をトウカイオスカーが完勝したりと脇までしっかり固めて、「今年の3歳牝馬は層が厚い」という印象をさらに強くさせる1日だったのではないかと。菊の面子と見比べると、牡馬サイドの雑然ぶりが一層際立つ感もあり。まぁ、総じれば面白い世代ではあると言えるのかもしれませんが。


▼ちなみに当日の入場者数は49,842名で昨年の45,188名、一昨年の47,731名を上回った・・・・・・ものの、この好メンバーにしてはなぁ、という印象もあり。売上も微増程度だったようで、判断に苦しむ数字。スター登場=売り上げ増という幻想は、ディープによって良くも悪くも一掃されてしまったわけですが、さて。