オータムセールは当歳離れが顕著な様相。

●「オータムセール２００７（当歳）」～結果概要と高額上位馬写真（４頭） - 【サラブレッドセール（せり市場）＝馬市】＆【種牡馬】の最新情報 by馬市.com

当セールは例年、売却率が２０％代という厳しい競りだったが、今年は厳しいという言葉を通り越すほどの悲惨な結果となった。結果概要は、上場頭数１６７頭（牡１２２、牝４５）、売却頭数２４頭（牡２０、牝４）、売却率１４．３７％、売上総額１億５，５４０万円（税込）、平均価格６４７万７，５００円（税込）。

▼ということで、初日の当歳セールは売却率14.3％。昨年までの近４年が28％→26％→19％→21％程度で推移していただけに、誤差の範囲とは言いがたいほど、顧客の当歳セール離れは顕著な傾向としてありそうです。しかも、http://www.umaichi.com/topics/topics2007/autumn2007_0_a.htmで内訳を見ると、永井啓弐氏が母スズカベルと父ラスカルスズカ、国本哲秀氏が父ショウナンカンプ、ビッグレッドファームが父マイネルラヴ・父マイネルセレクト・母マイネフューチャーと、馬主に縁の深い産駒の落札ケースが５頭もあり、またビッグレッドファーム６頭・シルク２頭・ユニオン１頭とクラブの購買率も非常に高い結果。

●「オータムセール２００７（第２日目、１６日）」～結果と高額馬写真（最高額はテイエムオーシャンの妹） - 【サラブレッドセール（せり市場）＝馬市】＆【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
●「オータムセール２００７（第３日目、１７日）」～結果と高額馬写真（３頭） - 【サラブレッドセール（せり市場）＝馬市】＆【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
▼一方で、１歳セールは昨年を上回る活況。３日目は

この日は良血馬を多数上場した「ダーレー・ジャパン（株）」が１３頭完売

というトピックに下駄を履かされた感のある結果ではありますが、それを除いても悪くない数字でした。ただ、全体的にバブルだったというわけではなく、100万円以下という投売り気味な価格帯の落札も多く。購買側から見ればこれを「ヘルシー」という言葉で片付けることもできるんでしょうけど、１歳秋という時期を鑑みるに、牧場側としては赤字覚悟で売り抜けるしかないというお台の付け方も多く見られた様子（そこを意図的に突いて安い買い物に成功された馬主さんもおられるとかどうとか･･････）。まぁこれは毎年のことかもしれませんが、それにしても昨年より目立つ印象があります。あまりこうした二極化が進む・続くようであれば、そう遠くなく馬産地の産業構造自体がガラッと変わってしまうかもなぁ、とも。
　ともあれ、残り２日間の動向も注視しておきたいところです。