馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

「ローカル」という言葉の意味は中舘に聞け

▼引っ張るようなネタでもないんですが、丁度タイムリーなインタビュー記事が挙がっていたので。

(前略)中舘ジョッキーといえば、皆さんのイメージにもあるように、ローカルの鬼ですが、そのことについて、
「所属していた加藤修甫厩舎からフリーになった時(1998年)、一線級の騎手がいないところで、より勝てそうな馬に乗ることを第一に考え、ローカルで積極的に騎乗することにしたんです。名を取るか、実を取るか。究極の選択。そして自分は実を取った。でもそれによって、G1を勝てるような馬に巡り会う機会は減りました。それは覚悟していたことですけど。(後略)」
週刊競馬ブック2007/11/11号P90『小島友実のジョッキーインタビューVol.43』より


<参考:中舘英二・場所別勝利数>

1990〜1997年 1999〜2006年
場所 勝ち星 占有率 場所 勝ち星 占有率
札幌 0 0.0% 札幌 26 3.8%
函館 0 0.0% 函館 40 5.8%
福島 62 16.6% 福島 194 28.4%
新潟 91 24.4% 新潟 117 17.1%
東京 92 24.7% 東京 26 3.8%
中山 121 32.4% 中山 78 11.4%
中京 2 0.5% 中京 127 18.6%
京都 3 0.8% 京都 4 0.6%
阪神 2 0.5% 阪神 4 0.6%
小倉 0 0.0% 小倉 68 9.9%
合計 373 100.0% 合計 684 100.0%
▼1998年のいつ頃にフリー転向したのかわからなかったので、前年までと翌年からのそれぞれ8年分ずつのデータを集計しました。僕が競馬を真剣に見出したのは確か1996、97年ぐらいからだったと思いますので、“ローカルの鬼”の感覚しかないんですけど、フリー転向以前は年4〜50勝平均の「普通のリーディング上位騎手」だったんだなぁと改めて納得。
 ファンサイドがローカル開催に単なる「“裏”開催」という以上の意味を見出したがる気持ちもわからなくはありません。ただ、思い入れの無い立場から見ると、実体の無いノスタルジィ(めいたもの)を追ってるだけのような印象も否めず。なんというか、ちょっと地方競馬論で盛り上がってた頃を思い出しました。


▼えーと、すいません、ただそれだけのことで、特にオチはありません。