馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

ばいばい、ダーレー

ダーレー馬主撤退、日本進出は一頓挫 - 競馬ニュース : nikkansports.com
<関連>
ダーレー・ジャパン・ファームの行く末は? - 馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)
▼先日ちょっとダーレーと高橋氏の軋轢について触れた際、状況を幕末に喩えた記憶がありますが、その筋で言うと「神風吹いて、黒船去った」ということになるんでしょうか。まぁどっちかというと自沈というか、船頭多くして……という感の方が強いですが。牧場、そして地方馬主資格という「出島」は残されていますが、高橋氏の尽力でようやく通商条約を結べたと思いきや、このとんぼ返り。認可までのすったもんだと今回のてんやわんやを考えると、“お預け”とか“頓挫”ぐらいで済まない、“座礁”レベルのような気もします。
 まぁ依然としてDJFという橋頭堡が残されてはいるわけですが、これが実情は「高橋力牧場」であることは先日ブックの記事を通じて知られた通り。その辺の条件を鑑みるに、なんというか、この措置で余計に高橋氏の存在感が増してしまうような印象もあるんですが。マキャベリズムとしては、とりあえず既成事実として粛々と事を進めておいて、高橋氏個人の占める割合が相対的に下がってきてからバッサリやればよかった(ひどい物言いですが)のに、これでは改めてなにかやろうにも、高橋氏がボトルネックになってにっちもさっちもいかないのではないかと。細かいことが分からないので断言はできませんが。
 それとも、中央の馬主資格というのはひとつの体面の問題であって、殿下が首相業に忙しくて極東の競馬事業にかまけていられなくなった今、ファーガソン氏としては馬産事業におけるアドマイヤムーンという「切り札」を首尾よく手にしたところまでで十分なのかもしれません。「競馬ビジネス」としては牧場と市場(流通経路)があればそれで十分でしょうし、馬主事業にこだわるにしても、名ではなく実を取るだけならどこかの一口クラブを買収すれば用は足りるわけですから。いや、むしろその方がローリスクかも。


▼……と、情報を漁ったり細かく分析したりする暇が今はないので、とりあえず感じたままの印象をとりとめなく。すごく的外れなことを書いている可能性も高いですが、まぁそれはそれということで。しかし、シーチャリオット(とブックオブケルズ)はどうなるんでしょうねぇ。


<追記>
ダーレーJF、中央競馬の馬主撤退…高橋力代表が抹消を申請 - SANSPO.COM

理由としては“ダーレー”側と高橋氏の何らかについての意見が折り合わなかったことが考えられる。

 なお、ムーンの種牡馬としての移籍先は、“ダーレー”が出資しているダーレー・ジャパン(DJ)。DJFとは別会社であり、DJがDJFからムーンを買い取る形になり、ダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックス(北海道沙流郡日高町)で繋養される。

 DJF所属第2号のシーチャリオットは、中央移籍初戦となるはずだった阪神C(12月16日)を目指していたが、このまま登録を抹消する方向となった。「オーナーの登録がなくなるわけですからそういう(抹消する)ことになると思います。ここまで順調に来てはいたんですが…」と中竹調教師も突然の事態に困惑した表情だった。

▼ふーむ。