馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(7頭)。

●ウイントリガー 土曜東京9R クロッカスS(OP・芝1400m) 藤田 前走13着
▼中2週。前走のシンザン記念は、鞍上が異常な脚運び(不正駆け足)を感じたため、直線は流しただけ。結局、馬体に異常なしという診断だったわけですが、それでもこの間隔で続戦させるのはさすがと言おうか。考えてみたら、リーディング上位厩舎で短期放牧をほとんど活用しない厩舎って、本当に数えるほどではないかという気がします。是非の判断は分かれると思いますが、個人的には「5頭持ち馬がいたら、全部は怖いけど丈夫そうなのを1頭は山内に預けたい」ぐらいには評価しています。リスクは承知。
 それはともかく、このレース。個人的にはマヤノベンケイとロードバリオスの一騎討ちかなぁという予想ですが、ダイワマックワンも行ってある程度流れてくれたら、ウチの馬にもチャンスはあるかもと思ってます。人気を落とすようなら馬券的にも狙ってみたいところ。
<期待度・・・▲>


●ロードウィズダム 土曜東京12R 1000万下(ダ1600m) 吉田豊 12/20帰厩
▼4ヶ月の休養明け。2回除外を食らい、結果的に余分に乗り込めはしましたが、調教の動きはまだ一息。一叩きと、差す競馬のお勉強というところではないかと。もう一花期待したいところですが、ダート短距離は除外地獄なのは悩ましいところです。
<期待度・・・無印>


マイネルアフェット 日曜東京1R 3歳未勝利(ダ1300m) 松岡 01/16帰厩
▼3ヶ月の休養明け。これまでダートは1戦して完敗。ただしその時は中山の1800mで、比較的軽い東京のダート、しかもこの距離なら面白いかもしれません。仕上がりには苦労しないタイプですし、鞍上松岡というのも楽しみ。育成での評価は悪くない馬だけに、ちょっと期待してみたいところです。
<期待度・・・△>


●ウインボールド 日曜東京9R 箱根特別(1000万下・芝2400m) 御神本 前走7着
▼中1週。前走は日経新春杯に格上挑戦して10着。その後は来週の小倉と両天秤も、具合がいいということで東上が決まりました。イマイチどう評価していいものやら悩ましい戦績なんですが、とりあえず鞍上は楽しみ。重賞で揉まれた経験が生きないものでしょうか。あと、出資を決めたビューティスカット'06の兄(コスモオースティン)にも個人的に注目。
<期待度・・・注>


●グロッケンライン 日曜京都6R 3歳新馬(ダ1400m) 和田 12/06入厩 12/20ゲート試験合格
▼デビュー戦。当初予定の芝からダートに矛先を変えてきましたが、個人的にはむしろいいかも、と。残念ながらソエで放牧に出てしまったリーガルスキームとは、厩舎も勝負服もデビュー戦の舞台も同じ。結果も同じといけばいいんですが。東京の重賞に乗るためにリーガルスキームをキャンセルした和田騎手に、今度はいい思いをしてもらいたいものです。どうやらセントラルコースト、という馬の前評判が高いようですが、さて。
<期待度・・・△>


ブルーメンブラット 日曜京都11R 京都牝馬S(G3・芝1600m) ルメー 前走3着

▼どのスポーツ新聞の木曜版を見てもトップ扱い。G1馬2頭やアドマイヤキッスを差し置いて・・・・・・嬉しい反面、あんまり騒がないでほしいという気もしたり。ともあれ、これだけ期待されるのは冥利に尽きるというものですし、あとはゴールまで無事に・・・・・・と願うばかり。
<期待度・・・☆>


●ウインイージス 日曜小倉9R 500万下(芝1200m) 中舘 前走5着
▼中1週。前走は出遅れが全て。レースの流れに乗れればこのクラスでは力上位・・・・・・なんですが、週末は雨予報。馬場が悪くなるとダメなタイプで、つくづく運がありません。外枠でも引いて、上手く馬場のいいところを選べれば・・・・・・それでもロスが大きくなりそうですが。
<期待度・・・△>


▼そういえば、マイネルチャールズ京成杯で、ブライアンズタイムは「16年連続産駒中央重賞勝利」だそうで。ノーザンテーストパーソロンの18年連続の記録更新は濃厚でしょうね。サンデーの後塵を拝し続け、牧場の状況変化にもさらされてきたブライアンズタイムですが、三冠馬も出していますし、種牡馬としておさおさ劣るものではないよなぁと、改めて。ウチもロードマジェスティやウインカーディナルでお世話になってます。しばらく産駒に出資できてないので、またチャンスを探そうっと。


▼ウイントリガーに絡んでちょっと触れた短期放牧について。今週の競馬ブック矢野進調教師のインタビューが載ってたんですが、その中の、

「牧場から帰ってきたばかりの馬が優先して出走できて、トレセンにいる馬が除外続きでは、調教師としてのやりがいがないよ。今の登録システムのままでは非常に心配です」

というコメントが気になりました。森師や国枝師あたりに言わせれば、現代の調教師というのはゼネラルマネージャーであって、プレーヤーではない。その価値観で言えば、職人タイプの調教師というのは旧時代の遺物なんでしょう。時代の流れといってしまえばそれまでなんですが、寂しいといえば寂しい話です。それに今の風潮は、大オーナーブリーダーやそのお得意様大馬主の発言力をどんどん強くする一方、調教師の地位低下にもつながりかねない傾向のようにも思うんですけどね。マネジメント能力だけではなく、馬乗り自体が達者な調教師が手管の限りを尽くして結果を出すようなストーリーもあってほしい、というのは勝手な感想なんでしょうか。
 まぁとりあえず、久保田師や小笠師あたりに注目、ってとこで。