馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

実は総帥のファンです

ビッグレッドファームは本質的にラフィアン戦略の体現 - FrontRunner
ラフィアンの先輩会員さんから貴重なご指摘いただきました。感謝。以下ご返事。

総帥が意図的に寄せていたのは、安くて走りそうな馬という方向であって、そうすると高くて走らなそうな長距離芝馬で成功する馬が少なくなる、と考える方が自然かなあ。

▼なるほど、それはそうかもしれませんね。個人的にペンタイアザグレブの印象が強すぎたのかもしれません。まぁマイネルデスポットアムンゼン、またコスモバルクやサンビームを出したのは、一応「成功」の部類に入るのかもしれませんけど。

長距離より短距離、芝だけよりダートも、古馬になってもはしるより2歳の間に稼ぐ、というのはビッグレッドファームの育成プロセスの結果ではなくて、サラブラッドクラブラフィアンとしての目的や戦略を戦術に落とした結果。

▼という話になるかどうか個人的に疑問だったので、一応コスモの馬や、数は少ないですが個人名義の馬もデータに含めてみたんですが・・・・・・。とまれ、戦略的な方向性が根本的には芝長距離を指向してない、という判断はしてしまっていいのかもしれません。もう少し正確に言うと、会員利益を考えてか社台との差別化を考えてかは分かりませんが、「<ダービーを勝ちたい>というのはあくまで<夢>であり<目的>ではない」、という表現になるでしょうか。
 ともあれ、戦術は戦略に従属するものでしょうし、徹底的な早期デビュー&ローコスト(ローリスク)オペレーションという目的(戦略)が、元ラフィアンの小平氏をして「ドリパスはビッグレッド育成ならマイラーだったかも」と言わしめてしまう戦術面の融通性のなさにつながっているんだろうなぁ、と。まぁこの場合、戦略と戦術でどっちがどっちというわけではなく、両輪になっている印象も個人的にはあるんですが。

ヒットを量産し続けることが、顧客の財布を維持することでもあるし、「いつかホームランがでるんじゃないか」と思わせるものでもあります。

▼僕もそう思ったからこそ、ラフィアン(とセゾン)に入会を決めました。ただ、もしホームランが打てるにしても、スタンド最前列へのソロホーマーで十分、という前提に立ってですが。ウインガーの全弟やクロカミ仔、あとユウキビバーチェ仔なんかは大ホームラン(あるいは満塁ホームラン)狙いと言っていいのかもしれませんので、夢に乗るならそのあたりを選ぶべきだったのかもしれませんが・・・・・・。


▼直接関係ありませんが、坂路をほとんど活用しない(ように見受けられる)畠山重厩舎がラフィアンにおいて「再生工場」と呼ばれているのは、ある意味示唆的なのかもなぁ、とか思ったりも。これはマイネルマルスあたりの戦績を見ていて思った単なる印象論であり、なんの根拠もない話ですが。


▼とりとめなくなってしまいましたが、とりあえずそんなところで。