馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

共感できる先生に任せたい

2歳新馬戦 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ
▼出資馬ピースエンブレムについてのエントリ。

厩舎だけでなく関係者、ファンまでが楽しみにしていたはずの一頭なので責任を感じる。

『早く走る姿を見てみたいな』という気持ちは皆が持っていると思うが、しっかりと傷口を治してから再始動し、今度こそは華麗にデビューと行きたい。

馬の管理結果について責任を感じていること……はまぁ当たり前として、その前提の「厩舎としても楽しみにしている」というところを前面に出してくれる調教師というのは、自分としては安心して出資馬を託せる気持ちになります。その馬の「良いところ」を見てくれるという姿勢、「前向きさ」が感じられれば、仮に結果が伴わなくても、それが馬の持って生まれたなにかの限界だろうとして納得しやすいので。
 なので、例えば佐々木晶三師のような「吹く」タイプの先生って、個人的には結構好きだったりします。期待するだけ期待して、もしダメだったら思い切りガッカリ……みたいな方が、共感しやすくていいんですよね。
 逆に足りない点をあげつらってはそれを理由に消極的な管理に終始し、「優等生」ばかりを優遇するような調教師は、全く信用できません。たとえ毎年リーディングを獲るような実力の持ち主であっても。人ではなく馬に出資してるわけですから、厩舎全体の都合を考えるのではなく、個々の馬の管理について「やるだけやった感」を求めたい、というのが、一口馬主としての偽らざる心境です。
 例えば入厩からゲート合格まで3ヶ月かかったロードアルカディア(池江郎厩舎)や、新馬勝ち以来16戦連続9着以下というプリンセスデザイア(角居厩舎)なんか見てると、一流厩舎だけにちょっと申し訳なくなったりもしますが、でもそういう姿勢が本当というか、本来だろうと。


▼それはともかく、今回のこうしたエントリを読んでみても、小島茂之先生というのはやはりファン心理に近いメンタリティを持っている調教師だなぁと、改めて思った次第。さすが一口馬主経験者。アクシデントは残念ですが、改めてピースの今後に「共に」期待したいと思います。