馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

今週の出走馬(14頭)。

●ロードバロック 土曜福島10R みちのく特別(1000万下・芝1200m) 後藤 前走1着
●ラフェクレール 土曜京都6R 2歳新馬(牝・芝1600m) 国分恭 10/01入厩 10/29ゲート試験合格
●レディスピカ 土曜京都6R 2歳新馬(牝・芝1600m) 四位 10/02入厩 10/14ゲート試験合格
ドリームバレンチノ 土曜京都7R 2歳500万下(芝1400m) 松山弘 前走1着
●ウインスペンサー 土曜京都11R 貴船S(1600万下・ダ1200m) 渡辺 前走1着
●ドリームリフレクト 日曜福島12R 霊山特別(500万下・芝2600m) 中舘 前走6着
●ワイドスプレッド 日曜東京3R 2歳未勝利(芝1600m) 藤田 11/05帰厩
●ロードアリエス 日曜東京9R tvk賞(1000万下・芝1800m) 藤田 10/28帰厩
●カルナバリート 日曜東京11R 霜月S(OP・ダ1400m) 小野 前走6着
●マイネヴィント 日曜京都2R 2歳未勝利(ダ1800m) 吉田豊 11/13帰厩
●マージービート 日曜京都2R 2歳未勝利(ダ1800m) 武豊 前走4着
●グロッケンライン 日曜京都7R 1000万下(ダ1800m) 柴山 11/11帰厩
●ウイントランザム 日曜京都8R もちの木賞(2歳500万下・ダ1800m) 内田博 前走1着
●ロードアンセム 日曜京都10R 修学院S(1600万下・芝2000m) 田中勝 10/09帰厩
▼なんだか出走ラッシュ。52頭の現役馬で在厩馬が30頭。そして出走が14頭ですから、あとが大変そうです。ここを使って放牧が濃厚という馬も複数いますし、冬を前に実りの秋と行きたいところですが、さて。


 そのうち2歳馬が7頭。
 ラフェクレールとレディスピカはデビュー戦でガチンコ。どっちか除外されないかなと思いましたが、まぁ両方除外されるよりはマシだと思うことにします。気配としてはどちらもまず使ってみてからというニュアンスが強そう。元々2歳でデビューできれば上々と思っていた2頭だけに、今後につながる競馬をしてくれれば。
 ドリームバレンチノは昇級戦。前走の勝ちっぷりは時計も早くなかなかだったと思ったんですが、全体的に時計が出やすい状態だったのも確かなので判断に悩むところ。額面通りならいきなり通用しても不思議ないんですが。
 ワイドスプレッドは休養明け。夏の新潟では素質の片鱗を見せながらもパンチ不足。父がDIDだけにオクテなのだと思いたいところです。福島と両にらみでしたが、飛節の折りが深いため、素人考えでは広くて直線の長いコースでじわじわ脚を使う方が向いている気がします。東京に回ったのがプラスに出ないでしょうか。
 マイネヴィントは短期放牧明け。緒戦が牡馬相手に良い競馬で期待しましたが、距離短縮した2戦目は追走で脚を使ってしまった感じ。距離を戻してゆったり自分のペースで行って、さてどこまでというところ。
 ヴィントと同じレースにマージービートも出走。所謂「怒りの連闘」というやつに分類されると思いますが、中1週を3回続けた後というのは尋常ではありません。武豊起用でこれまでとどれほど違うものか、という点が興味深いところですが、それはそれとしてとにかく勝って休養を、というのが一番です。でもあんまりそのイメージが湧かないのが……。
 ウイントランザムは昇級戦。7月のデビューから、中1週か中2週の間隔で休みなく8戦。ようやく前走初勝利を挙げることができました。並みの調教師ならそこで一息入れると思いますが(というか並みの調教師ならそんなに使いこまないでしょうけど)、さすが山内というか、さらに中1週でここを使って放牧、という判断です。未勝利戦で完敗したセトノメジャーやサンライズクォリアもいますし、結果を求めるのは酷な鞍、という印象。ひろゆきにビッシリ追われて後遺症、という流れだけは避けてほしいところ。


 バロックは昇級戦。差しに徹することで軌道に乗ってきた感じですので、展開次第のところが大きいでしょうけど、嵌まればこのクラスでも。
 スペンサーはダート替わり。一応ダートでの勝ち鞍もありますが、芝より向いてるとは思えず。そう思っていたウインスカイハイが案外ダートで勝ってしまったりもしたので一縷の望みは残していますが、準オープンのダート短距離の層の厚さを考えると厳しそうです。
 リフレクトは中3週で同条件。前走はエリ女で言うとテイエムプリキュアの位置取りでしたが、あちらと違って完全なオーバーペース……というのが陣営の見立てなんですが、ラップを見る限りは前3ハロンが多少早い気がするものの、道中は完全に中だるみだっただけにどうかなという印象も。個人的には2000m前後に戻してもいいのかなという感じですが、そのへんもこの一戦で判断できれば。単騎で行ける形になればいいんですが。
 アリエスは5か月ぶり。準オープンで3・2・3着、確勝を期したはずの降級戦で2着と勝ち切れないタイプ。ここで一発勝ち抜けできるようならこんなに苦労していない気もしますが、能力上位なのは確かですし、いきなりから好勝負期待。
 カルナバリートは中3週。前走久々でそれなりの競馬。1ハロン伸びるのは好材料ですし、使った上積みがあれば面白そう。ハンデもそれなり、府中も向いていそうなので、ここは色気を持って見たいところです。
 グロッケンラインは3か月ぶり、昇級戦。500万下で停滞していたのに、前走がいきなり目覚めたような、そして目の覚めるような末脚で快勝。本格化の兆しだとしたらいいんですが、基本的に後方からの馬だけに、当初予定していた福島を除外されて前残り天国の京都に回ることになったのは誤算。元々使いつつの馬ですし、今回は静観。
 アンセムは半年ぶり。渋った馬場は苦手なのに、3戦連続雨に祟られる不運。そして今週日曜も雨予報で、なんだかなぁという感じ。もう7歳も暮れ、1戦1戦が大事な立場だけに、なんとかならないものかと思うんですが……。ハンデは恵まれただけに、良い馬場で走らせてあげたいものです。