馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

相馬の自由研究<セレクトセール2009・1歳馬(問題編)>

▼と、大層なタイトルを付けてますが、要するに

が自分でもやりたくなった、というだけのことです。まぁ横からの立ち写真だけしか見た目情報がない状態でやってるのでアレですが、とりあえずセレクトセールならそうそう変な肢勢や並外れたサイズの馬もいないだろう、ということで。


▼早速ですが、セレクトセール2009・1歳馬に上場された161頭(内欠場5頭)から、好みの10頭をピックアップ。

上場No. 父名 母名 落札額 落札者
35 ワイルドラッシュ ホワイトトルネード 2,200 飯塚知一
47 シンボリクリスエス フサイチケリー 主取 主取
61 ハーツクライ シアトルデライター 1,600 大和屋暁
72 シンボリクリスエス ラトラヴィアータ 主取 主取
85 タニノギムレット テイクワンズアイ 2,600 馬場幸夫
86 ネオユニヴァース マイネノエル 1,250 市川義美
117 タニノギムレット ワシントンシティ 1,200 ノーザンファーム
119 ダンスインザダーク バトンルージュ 1,100 橋口博
136 シンボリクリスエス ディアボレッサ 950 国田正忠
145 ディープインパクト タイランツフェイム 1,500 日本中央競馬会
まぁなんというか、我ながら見事に貧乏性というか、当てに行くバッティングが染みついているな、というチョイスです。なにしろ母名と馬体写真以外の情報は一切見ずにこれですから。概ね5頭に1頭は3,000万超えの市場で10頭選んだとは思えません。選んだ後で高馬が入っていたら外そうと考えていたんですが、その必要もありませんでした。あと、シンボリクリスエス産駒とタニノギムレット産駒で半分、というのもなんだか。好みが偏ってるんでしょうか。
 ちょっと悲しくなってきましたが、とりあえず選んだ10頭の写真を貼っておきます。と、念のため、

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ってことでひとつ。


▼ホワイトトルネード'08(父ワイルドラッシュ

キャロットで募集されたヴォークリンデの下。ワイルドラッシュ産駒は社台の地方馬で1頭持ってますが、全体を見渡してもいかにもダート馬っていうゴツゴツ感はそんなにないような印象。この馬も、距離は保たないと思いますが、芝をこなしてもという気がします。ただ、上に準オープンのテイエムザエックス(現役)がいることを差し引いても、2,200万は微妙にお高いかも。


フサイチケリー'08(父シンボリクリスエス

ラフィアンで募集されたマイネルジュレップの下。ジュレップはびっくりするぐらい四角い馬体だった記憶がありますが、父が変わって多少はゆとりが出た感じ。後ろが前についてくれば。


▼シアトルデライター'08(父ハーツクライ

キャロットで募集された半兄スペースニードル(父タキオン)とよく似た形に出ていると思いますが、上手く説明できないものの個人的にはこちらの方が好みです。


ラトラヴィアータ'08(父シンボリクリスエス

サンデーRで募集されたリビアーモの下。これもやはり姉の募集時とそっくりです。アドベガ産駒だった姉ほどではないかもしれませんが、芝のマイル前後で切れを生かせるかもなぁと。主取になっており、どれぐらいのお台だったかは分かりませんが、姉の募集価格(1,600万円)より安ければまぁ、という感じ。


▼テイクワンズアイ'08(父タニノギムrット)

前後のバランスが良さそうで好きな馬体なんですが、膝下が多少長めかなという印象もあり。


▼マイネノエル'08(父ネオユニヴァース

ラフィアンで募集されたマイネルナタリスの下。ナタリスはかなり出資を迷ったんですが、踏み切れなくて今はちょっと後悔しています(同じ世代のラフィアン出資馬が一息だけに余計……)。ナタリスはマイル前後かなという雰囲気ですが、こちらはもう少し距離の融通が利きそう。


▼ワシントンシティ'08(父タニノギムレット

よく見直してみると、母の繁殖成績を考えても、セレクトセールに出てくるような馬なんだろうか、という疑問が多少。とはいえ、結果を見るとノーザンファームが落としてるんだから見どころはあるんでしょう。自分でもなにが良いと思ったのかイマイチはっきりしない1頭です。どんな結果が出るか、そういう意味で興味深い馬ではあり。


バトンルージュ'08(父ダンスインザダーク

全兄にオープンまで行ったサザンツイスター。これ、かなり良い馬じゃないでしょうか。母が高齢なのが嫌われたのかなぁ。


▼ディアボレッサ'08(シンボリクリスエス

半兄に先日1000万下を勝ったファルクス。キ甲が抜けた頃にどんな馬体となっているかが楽しみな雰囲気。


▼タイランツフェイム'08(ディープインパクト

ラフィアンで募集されたマイネルアラバンサの下。なんで正姿勢(というか頭が左)でないのかよくわかりませんし(皮膚病とか?)、後ろに馬頭観音が写り込んでいるのも渋い、異彩を放つ一枚。馬自身は……全体的に薄い印象ですが、芝の長いところなら良さそうですし、この値段でディープ産駒が買えればアリかなと。


▼……と、並べてみて気づいたんですが、1頭除いて全部母が10歳以上の時の産駒ばかりでした。うーん。その辺も含め、ちゃんと馬を見られる人から見たらアレなチョイスかもしれませんが、まぁお勉強ということで。ちなみに自分なりに一番重視しているのが、脚元を含めた前の造りです。誰かが「前は先天、後ろは後天」みたいなことを書いていたのを読んで、確かにそうかなと。そこで違和感があった馬をふるい落とした上で、後は全体のバランスというか雰囲気でピックアップしてます。ここは上手く言語化できないんですが、なんというか、「接地感」の良い馬が好きです。そう書いてもなんのことやらよく分かりませんが。