馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

先々週・先週の出走結果と今週の出走馬(6頭)。

<先々週・先週の出走結果>

  • ブリージーデイズ 4回中山 2012/09/08 7R 500万下(芝1200m)…3着
  • ロードシュプリーム 4回中山 2012/09/08 9R アスター賞(2歳500万下・芝1800m)…2着
  • ドリームバスケット 4回中山 2012/09/09 11R 京成杯オータムハンデ(G3・芝1600m)…10着
  • ロードレグルス 4回中山 2012/09/15 5R 2歳新馬(芝1600m)…3着
  • ビンテージチャート 4回中山 2012/09/15 11R レインボーS(1600万下・芝2000m)…7着
  • エースドライバー 4回中山 2012/09/16 3R 3歳未勝利(ダ1800m)…5着
  • キャトルフィーユ 4回阪神 2012/09/16 11R ローズS(3歳牝・G2・芝1800m)…4着
  • ウインクロニクル 4回中山 2012/09/17 12R 500万下(ダ1200m)…6着
  • ウインラーニッド 4回阪神 2012/09/17 6R 500万下(ダ1200m)…8着
  • マイネルユリウス 4回阪神 2012/09/17 9R 箕面特別(500万下・芝1600m)…10着


<今週の出走馬>

  • ブリージーデイズ 土曜中山12R 500万下(芝1200m) 三浦 前走3着
  • ロードエアフォース 土曜阪神7R 500万下(芝1400m) 内田博 08/31帰厩
  • ウインスカイハイ 土曜阪神8R 500万下(ダ2000m) 高倉 09/07帰厩
  • マイネルアイザック 土曜阪神12R 500万下(芝2000m) 和田 09/08帰厩
  • コーディリア 日曜阪神7R 500万下(芝1800m) 小林徹 前走1着
  • ロードアクレイム 日曜阪神11R 神戸新聞杯(3歳G2・芝2400m) 福永 08/09帰厩


▼しばらく旅()に出ておりまして、先週の3日連続開催は全く見られていません。そして明日からまた旅立つ()関係で、今週の競馬も見られません。まぁそんな感じの日々です。とりあえず、もし神戸新聞杯で権利が取れれば、

と秋のG1・4連続出走という目も出てきますので、こっそり期待したいなと。そんなところで行ってきます。

先週の出走結果と今週の出走馬(3頭)。

<先週の出走結果>

トランスワープが名前通り異次元の(言い過ぎ)末脚で重賞を連勝、見事サマー2000シリーズのチャンピオンに輝きました。

<馬主・(有)キャロットファーム(望月 章平氏)のコメント>
「なかなかレースに出せない時期もありましたが、牧場で立て直しサマーチャンピオンになれてうれしいです。早い時計の決着では分が悪いと思い心配していましたが馬が良く頑張ってくれました。」

<大野 拓弥騎手のコメント>
函館記念GIII)から連勝して、更にサマー2000シリーズにも優勝できてうれしいです。最後の直線コースで追い出してからの反応は抜群で、気持ちよかったです。ゴール前は勝ったと確信できました。とにかく馬に対してありがとうと言いたいです。馬はまだまだ頑張れると思うので、今後とも応援よろしくお願いいたします。」

<萩原 清調教師のコメント>
「レース運びについては、大野騎手は私よりトランスワープのことを知っているので、すべて任せていました。トランスワープは、人間で言うと苦労人タイプだと思うので、ご苦労様と言いたいです。秋に向けて、サマー2000シリーズのチャンピオンの名に恥じぬよう、今後とも頑張っていきたいと思います。」

http://jra.jp/news/201209/090204.html

本当に関係者のコメント通りで、時計勝負では分が悪いかと思っていた中、気持ちいいぐらいの末脚で、これまで苦労してきただけに感慨もひとしお、という達成でした。次は無事なら天皇賞・秋を目指すようですが、オフサイドトラップやカンパニーのような高齢での一発を狙って欲しいと思いつつ、セン馬、かつ重賞タイトルホルダーですから、とにかく無事に競走生活を全うしてくれればという気持ちも。
 一方で、マイネルレジェールは3歳未勝利戦を完敗。ついに勝ち上がりはなりませんでした。年明けデビューながら、休みなく走り続けて11戦。二度の掲示板があり、状態を整える時間的余裕さえあれば、という気持ちもあり残念ですが、体力面や成長度も含めて馬の実力。お疲れさまでした。


<今週の出走馬>

  • ブリージーデイズ 土曜中山7R 500万下(芝1200m) 三浦 08/16帰厩
  • ロードシュプリーム 土曜中山9R アスター賞(2歳500万下・芝1800m) 蛯名 前走2着
  • ドリームバスケット 日曜中山11R 京成杯オータムハンデ(G3・芝1600m) 柴田善 前走2着

▼先週の2頭とあわせて、5戦連続で関東馬の出走です。現役出資馬41頭中関東馬は14頭ですから、特段そちらに寄せているわけでもないんですが……。
 ブリージーデイズは札幌の馬房がなく、新潟も出られずでここへ。ロードハリアーと同じくあまりスプリント色を感じない馬なんですが、とにかく上がりが掛からないと難しいということなのかもしれません。展開の助けがあれば一発あっても。
 ロードシュプリームは新潟2歳Sを除外されてここへ。相手関係はともかく頭数的には恵まれましたので、結果ともども除外されて良かった、ということになればいいんですが。個人的には1ハロン長いと思いますが、まぁこの時期でこの頭数ですから展開次第かもしれません。
 ドリームバスケットは前走後予定通りここへ。ふと気になって近況を遡ってみると、なんと2011年9月29日にセグチRSから帰厩して以来、(多分)1年近くずっと在厩のまま使ってきていることに気づきました。その間コンスタントに8戦を消化し(3.1.2.2)で、今回も状態は良さそうですから、細工は流々、仕上げを御覧じろといったところでしょうか。とはいえローカル開催のオープン特別で一押し利かない状況ですから、現時点で重賞は家賃が高そうです。実績のある中山マイル、手の合う相談役起用と条件は揃っていますが、好走を見込めるとすれば、内枠確保と展開の助けも必要条件ではないかと。
 結論としては、今週の3頭はおしなべて展開次第ということで。


▼今週が終われば、また少なくとも月末まで競馬どころではない状況になります。せめてキャロットの応募だけは忘れないようにしたい所存。

先週の出走結果と2012年8月の成績を振り返る。

  • ドリームバレンチノ 日曜札幌11R キーンランドC(G3・芝1200m)…7着
  • エースドライバー 日曜新潟2R 3歳未勝利(ダ1800m)…4着
  • ウインフロレゾン 日曜新潟8R 500万下(芝2400m)…3着
  • ドリームゼニス 日曜小倉11R 小倉日経オープン(OP・芝1800m)…9着

▼重賞連覇&サマースプリントシリーズチャンピオンを狙ったドリームバレンチノは7着。録画を見る限り枠順が響いた感じでしたし、中間一頓挫あった上に乗り慣れた松山騎手からの手替わりもありましたから、今回は彼のレースではなかったということでしょう。本番までに上手く立直せればいいんですが。
 エースドライバーはなんとかラストチャンスの権利確保も、勝ったマイネルソウル(kokuoさんおめでとうございます!)はもちろん、2・3着馬とも脚色の差は歴然としていたように思いますし、スーパー未勝利での勝ちあがりは難しいかもしれません。個人的には地方回りになったとしてもファンド続行は歓迎しますが、さて。
 ウインフロレゾンは中1週で勝ちに行った感じでしたが、上位とは差のある3着。相手には恵まれたと思えるメンバー構成だっただけに、この距離で牡馬相手に自力勝負で勝ち負けできるレベルではないということでしょう。不発に終わることが多くなっても、骨っぽい相手に2着に食い込んだ大寒桜賞のように展開を待つべきかもしれません。
 ドリームゼニスは久々に一桁着順も、流れ込んだだけという印象。年齢のせいか、芝のオープンではよほどタフな流れにならない限り末脚不足が否めません。繋ぎの感じを見るに向いているとは思いませんが、ダート、あるいは最後の手段として障害も視野に入れる段階に来たのでは、と。



<8月トータル>

  • 中央戦績:18戦4勝(4.0.3.3.1.7)
  • 地方戦績:1戦0勝 (0.0.1.0.0.0)
  • 中央獲得本賞金:3,398万円
  • 地方獲得本賞金:62.5万円
  • 勝ち鞍
    • トルバドゥール(500万下)
    • ロードハリアー(500万下)
    • コーディリア(3歳未勝利)
    • ロードシュプリーム(2歳未勝利)


<年間トータル>

  • 中央戦績:173戦25勝(25.15.11.15.12.95)
  • 中央獲得本賞金:46,057万円
  • 地方戦績:5戦1勝(1.0.1.0.1.2)
  • 地方獲得本賞金:502.5万円
  • 出走頭数(中央のみ):44頭
  • 勝利頭数(中央のみ):16頭
  • 1頭当賞金(中央のみ):1,046万円


<月別履歴>

出走数 勝利数 本賞金
1月 18 4 5,430
2月 17 3 5,560
3月 24 1 4,143
4月 23 2 5,780
5月 19 5 6,400
6月 28 4 9,230
7月 25 2 6,116
8月 18 4 3,398
合計 173 25 46,057


▼8月は4勝。平場ばかりで賞金的には一息でしたが、降級組2頭が早々に結果を出し、また剣が峰の3歳未勝利戦で縦縞のコーディリアが見事勝ちあがり、そして元出資馬の初年度産駒が2歳夏で初勝利と、内容的には濃いものがありました。トータルで見ても、1年の2/3が終わった段階でこの成績なら文句のつけようがありません。
 9月はなんといっても、マイネルレジェール・エースドライバー・アラビアンパールの現役3歳未勝利組がどれだけ頑張ってくれるか。どの馬も過去成績や状態面を鑑みるに非常に厳しいと言わざるをえませんが、なんとか大逆転をと期待します。


▼新設したノルマンディーオーナーズクラブのパンフが届きました。なにしろ会費が安いので、キャロットやロードとの兼ね合い次第ながら検討対象には入っています。話の種にもなりますしね。詳細な検討はキャロットのパンフを見てからですが、とりあえず、4頭いるマツリダゴッホ産駒のうち明らかに良いと思える2頭がどちらも国枝厩舎予定だったので、そういった面では個人的に一定の信頼が置けるかもな、と(おこがましいながら)感じたりはしました。カントリー牧場系募集馬についても、最初は某クラブの某ダービー馬全弟のイメージ(謎)が強くて構えて見てしまったんですが、さすがに状況が違うこともあってか手を出してもいいかなという馬も入っているように思います。
 まぁ募集馬の質云々は別としても、(ほぼ社台サンデーの別荘扱いのG1を除けば)会費の価格破壊という一点だけで台風の目になりうるクラブだと思うので、前向きな目線で注視したいところです。

今週の出走馬(7頭)。

  • マイネルシュトルム 土曜札幌12R 支笏湖特別(1000万下・芝2600m) 三浦 08/01帰厩
  • ハートオブグリーン 土曜小倉10R 八幡特別(500万下・芝1200m) 酒井 前走14着
  • ロードハリアー 日曜札幌8R 500万下(ダ1200m) 三浦 08/09帰厩
  • マイネルレジェール 日曜新潟2R 3歳未勝利(芝2200m) 大野 前走12着
  • ウインクロニクル 日曜新潟8R 500万下(芝2200m) 石橋脩 07/27帰厩
  • ビンテージチャート 日曜新潟11R 天の川S(1600万下・芝2000m) 田中勝 07/19帰厩
  • グリューネワルト 日曜新潟12R 500万下(芝直1000m) 田中勝 07/11帰厩

▼週中に笠松交流戦に出たアラビアンパールは離された3着。丁度これが5戦目で、所謂スーパー未勝利への出走権利は持っていますのでもうワンチャンスもらえるようですが、あの面子で水を開けられるようでは厳しいと言わざるをえません。また、ソエを痛がっているという話もあって、この時期にまだパンとしていないようでは、能力以外の面でも問題があります。
 先週大敗したロードバッカスのように、勝ちあがりを意識できるような実績があれば地方出戻りという手もありますが、そうでない馬たちは結果を残すか、あるいは格上挑戦するハートオブグリーンのようなアクロバットが必要で、いよいよ剣ヶ峰。奇跡を祈るしかありません。
 未勝利馬以外では、グリューネワルトがようやく実績ある新潟直千へ。我慢しきれず、あるいは日和って小倉に使ってしまう→節が足りずに新潟での出走機会がなくなるor遅れる、という、春先と寸分も違わず同じ過ちを繰り返すあたり、さすが稲男師と言わざるをえません。一口キャリアの浅い、あるいはこれから一口を始める方へは、厩舎選びは本当に、本当に大事ですよ、と強調しておきたいところ。

先週の出走結果&今週中の出走馬(アラビアンパール)。

  • コーディリア 土曜札幌3R 3歳未勝利(芝2000m)…1着!
  • ウインフロレゾン 土曜新潟9R 瓢湖特別(500万下・芝2200m)…4着
  • ロードバッカス 土曜小倉3R 3歳未勝利(芝2000m)…15着
  • ハートオブグリーン 日曜小倉3R 3歳未勝利(牝・芝1200m)…14着

▼初の縦縞出資馬・コーディリアが3戦目で勝ち上がり。時期が時期だけにヒヤヒヤしましたし、レースぶりもスタートは押せど行けず勝負どころでは大外ぶん回しと頭を抱えそうなものでしたが、最後の伸びは出色でした。気性的に難しくてまともにデビューできるかも怪しかっただけに、粘り強く接してくれた陣営、特に北海道では付きっきりで調教に乗ってくれていたらしい小林徹騎手に感謝。
 一方、同じく3歳未勝利戦で剣ヶ峰だったロードバッカスとハートオブグリーンは惨敗。どちらも上位入線経験があり、能力はあるものの力を出しきるのが難しいタイプで、今回は最悪の目が出てしまったようです。ここで諦めるのはもったいない馬たちですが、果たして出走機会が残されているかどうか……。

  • アラビアンパール 水曜笠松 金の弩標賞(ダ1400m) 和田 前走13着

▼当初は芝の1200mを予定していましたが、15日の交流戦に選出されたのでそちらへ矛先を向けてきました。どちらかというと芝向きだと思うんですが、それ以前の問題というレースぶり。とはいえ坂路での動きだけ見ればこれほど負ける馬ではない印象もあり、やはり気性面の問題が大きいのかもしれません。こうして見ると気性難の馬ばかり持っている気がしてきますが、この時期の3歳未勝利馬というのは、極端に言えば気性か体質のどちらかに問題を抱えている馬ばかりですから、ある意味当たり前なのかもしれません。
 とまれ、日曜の追い切りでは馬なりで53.3-12.7という時計も出ましたし、あとは笠松のコースと砂に適性があることを祈るのみです。

2012年7月の成績を振り返る。

<7月トータル>

  • 中央戦績:25戦2勝(2.2.2.3.1.15)
  • 地方戦績:0戦0勝 (0.0.0.0.0.0)
  • 中央獲得本賞金:6,116万円
  • 地方獲得本賞金:0万円
  • 勝ち鞍


<年間トータル>

  • 中央戦績:155戦21勝(21.15.8.12.11.88)
  • 中央獲得本賞金:42,659万円
  • 地方戦績:4戦1勝(1.0.0.0.1.2)
  • 地方獲得本賞金:440万円
  • 出走頭数(中央のみ):41頭
  • 勝利頭数(中央のみ):13頭
  • 1頭当賞金(中央のみ):1,040万円


<月別履歴>

出走数 勝利数 本賞金
1月 18 4 5,430
2月 17 3 5,560
3月 24 1 4,143
4月 23 2 5,780
5月 19 5 6,400
6月 28 4 9,230
7月 25 2 6,116
合計 155 21 42,659


▼7月は、個人的には目の前の状況をこなすのに手一杯というまま終わってしまった印象。トランスワープの重賞制覇も、出張先で結果だけ知ったような有様です。もったいなかったなと思いつつも、ブルーメンブラットの府中牝馬リアルインパクト安田記念もそんな感じで迎えたので、これはこれでひとつの験担ぎと捉えるしかないか、と一種の諦観に至っています。
 そのトランスワープに関してですが、周知の通り牝駒に活躍馬が偏重(フィメールバイアス)しているファルブラヴ産駒において、牡馬(といってもセン馬ですが)ではダントツの稼ぎ頭となりました。父の極端なフィリーサイアーぶりの原因は、気性面の問題や過剰な筋肉量に求められるのではないかと考えていますが、そこをクリアできたのは(決して早い時期ではなかったにしても)去勢の決断を下し、また馬が良い意味で心身ともに枯れるまで無理使いしなかった師の判断ゆえだろう、と感謝しています。まぁ、だからといって積極的にお付き合いしたい厩舎になった、というわけではありませんが……。相性というのは大事ですね。
 同じ7歳馬世代では、ロードニュースターが残念ながら屈腱炎の再発で引退してしまいましたが、ロードバロックは40戦目(トランスワープの実に倍以上)を迎えてなお盛ん、ロードアリエスはここにきて障害という新天地を模索と、おじさんパワーを見せつけてくれています。このトリオは自分としても非常に思い入れ深い馬になってきましたので、願わくは8歳、9歳と長く現役を続けてほしいと思います。

今週の出走馬(3頭)。

  • ロードシュプリーム 土曜新潟2R 2歳未勝利(芝1600m) 蛯名 前走2着
  • トルバドゥール 土曜新潟8R 500万下(ダ1800m) 岩田 07/11帰厩
  • マージービート 日曜札幌12R HTB賞(1000万下・芝2600m) 吉田隼 前走7着

▼なんとか旅先から生還していました。今回は色々とハードだったので、まだ抜け殻状態です。リハビリ期間がしばらく要りそうなんですが、復活した頃にまた旅に出なければならないらしいという話も。どうしたものやら。


▼旅に出ていた間にデビューしていたロードシュプリームが2戦目を迎えます。元出資馬・ロードアルティマの産駒という思い入れで出資しましたが、初戦は上々の2着発進。父も母も故障に泣きましたし、大型馬で中1週が不安ですので、なんとか無事に、そして願わくば良い結果を。