馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

“ザ・ロック”来日。

来年度からロックオブジブラルタル供用 - スポーツ報知
“ザ・ロック”の種付け料は420万円 - netkeiba.com
アラムシャーだのバゴだのキッケンクリスだのデビッドジュニアだのダーレーが連れてきた英セントレジャー馬(ルールオブローでしたっけ)だの、最近の海外導入種牡馬は名前を聞いただけでため息が出るような馬ばっかりだったんですが、今回のは久々にサプライズ。まさか日本に来るとはなぁ。ちょっとワクワクします。



▼ただ、成功するかどうかというのはまた別問題。一口者としては、サウスニアのアリシドーラ'04やロードのレディパステル'05なんかで以前から産駒写真をじっくり見る機会があったんですが、長くて寝気味の繋ぎ・逞しい首差し・詰まった胴・平尻・・・・・・といった自身の特徴を割とストレートに伝えている印象。一言で言うと典型的な欧州型マイラーってことになりますか。Northern Dancerの3*3を内包してるという点では導入済みのデザートキングと似ている感じもしますが、そのデザートキング産駒は速い時計に対応できないのか現状ダート専門。全体的なデインヒル種牡馬の産駒の日本成績を見ても、札幌や東京で強く新潟や小倉が一息(芝)という傾向を見るに、やはり重厚感は否めないところ。ファインモーションエアエミネムを出したとはいえ、欧州的な重さというネックはデインヒル系にも付いて回る問題だと言えます。それはロックに関しても同じことでしょう。ミスプロ系やヘイルトゥリーズン系のようなアベレージの高さを期待するのは間違いっぽい感じです。でも、ここ最近の海外組種牡馬の中ではかなり期待できそうな部類。カク外限定種牡馬レースで馬券が買えるなら、ロージズインメイとロックの連とワイドを買います。抑えでファルブラヴ



▼ついでに種付料と、あと他の種牡馬についても触れておきます。
【静内種馬場】※価格は全て税込

http://jra.jp/news/200610/102305.html
ファルブラヴで300万、ロージズインメイで400万(2006年実績)ですから、妥当かちょっと安いかなぐらいでしょうか。この設定ならまとまった頭数が集まりそうな気がします。シャトルで行ってる南半球の方がより成功しそうではありますが。

http://www.jra.go.jp/news/200610/100302.html
タップダンスシチーを付ければいいんじゃね? と言いたいところですが、母がパラダイスクリークの全妹かぁ。ダートの鬼の可能性があるかも。これでBCクラシックをどうにかしちゃうようなら、この価格設定はお買い得ってことになりますが・・・・・・。

種付頭数増やしたから強気ですな。

日本での初年度産駒(現3歳)は勝ち上がり率4割超となかなかの成績。しかもなぜか芝の方がアベレージが良いという不思議な傾向が。イクスキューズはあながち鬼っ子とも言えないというのが面白いところです。

  • オペラハウス(牡18、Sadler's Wells) 150万円 ※昨年比+100万

超大物を2頭出したわけですから種牡馬としてはお釣りが来る活躍。この値上げも納得です。ただ、サムソンが三冠を逃したことと、テイエムオペラオー種牡馬としては終わったも同然の初年度産駒成績だったのは、ちょっと悲しいところ。

  • バゴ(牡5、Nashwan) 180万円 ※昨年比−50万

初年度100頭以上繁殖牝馬が集まったのがびっくりでしたが、そこで調子に乗らず空気を読んだ設定。しかしこれでもかなり減るんじゃないかと予想。


胆振にいるのがおかしい、隠れた好種牡馬。産駒に出資するチャンスをうかがっているんですが、なかなか縁がありません。

今年の種付頭数が28頭と、去年の102頭から激減していたのがショック。割高感があったんでしょうか・・・・・・。期待している種牡馬なので、値下げ効果でV字回復してくれるといいんですが。

イシノサンデーが九州へ行った代わりに北の大地へ。メゴヒメとかチビキセキみたいに妙に馬格のない産駒が多い印象なんですが、果たして花嫁は集まるんでしょうか。


胆振種馬場】

  • カリズマティック(牡10、Summer Squall) 100万円 ※昨年比−50万、静内から移動

タバスコキャットは大失敗でしたが、カリズマティックもそれに負けないぐらいのコケっぷり。ヘネシー(リースで1年だけ供用)は大成功したものの、やはりこの父系は日本ではリスキーです。

日本初年度の現3歳は、良いとまでは言えなくともそこそこの成績。去年の13頭から41頭まで種付頭数を戻していますし、貴重なTeddy系ですから、第二のオジジアン目指して頑張って欲しいもの。



【七戸種馬場】

  • サニングデール(牡7、ウォーニング) 20万円 ※昨年比−10万、静内から移動

内地へ“都落ち”。初年度が25頭しか集まらなかったのでは仕方ないにしても、もう少し長い目で見てもらいたい血統なんですが。初年度22頭だったカルストンライトオも心配です。



【九州種馬場】

ダンツシアトルのラストランとなった宝塚記念の3ヵ月後にデビューしたイシノサンデー。競走馬時代はキャリアを重ねることのなかったステイブルメイトが、時を越えて九州で厩を共にすることになりました。奇縁なり。