馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

必要悪としてのJRA賞。

http://keiba.radionikkei.jp/news/20070109K01.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070109K02.html
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070109K03.html
▼JRAの名を冠しているにも関わらず、毎年権威もへったくれもない扱いしか受けず、個人的にも全く評価していない賞(と付随する記者投票)。年度代表馬(あるいは最優秀牡/牝馬)だけ、それも少数の有識者会議か、ファン投票で決めればそれで十分だろうと思います。そうでなければ、昨年新設のサマーシリーズのように対象競走を決めてポイントレース化するか。以下は各部門への突っ込み、ただダイワメジャーアンバージャックへの票は誰しも突っ込みたくなる部分だと思うので水上学氏のエントリを紹介するにとどめます。
<追記>
id:kokuoさまのエントリが詳しいのでこちらも紹介させていただきます。
JRA賞発表 - Anyway Goes!

最優秀2歳牡馬
1 ドリームジャーニー 211
2 フサイチホウオー  76
  該当馬なし   2

▼この結果で想像するのは、「“ディープの若駒S”がもしラジオNIKKEI杯2歳SもしくはホープフルSであったら、果たしてこの部門はどうなるのか」ということ。というか今回でこの票数なわけですから、そうなれば多分ディープになるんでしょうけど、それは果たして正しいことなのか。もし自分なら、「気持ちはディープだけど投票はマイネルレコルト」にすると思います。グレード制というのはそういうことだと把握しているので。

最優秀2歳牝馬
1 ウオッカ 271
2 アストンマーチャン  16
3 ダイワスカーレット   1
  該当馬なし   1

▼ダイワに入れたブックのM氏(ソースが確認できてないので伏字)松本憲二氏の気持ちも分かりますし、ファン投票で決めたらアストンマーチャンが勝つんじゃないか、とも。それぐらいウオッカへの違和感は個人的に強いです。
<追記>
JRA公式に投票者一覧があるのに投稿してから気付きました・・・・・・。もっときちんと調べてからエントリ起こす癖をつけないと。


【最優秀ダートホース】
1 アロンダイト 143
2 ブルーコンコルド  94
3 カネヒキリ  37
4 アジュディミツオー   1
4 シーキングザダイヤ   1
4 タイムパラドックス   1
4 フォフティーワナー   1
4 ユートピア   1
  該当馬なし  10

▼“JRA賞”だからしょうがないかなあ、ぐらいしか言えないのは受賞馬がクラブ馬な手前(苦笑)。もし何のしがらみのない学生時代なら、もの凄く驚くか怒るか呆れるか(あるいはその全て)しただろうなという結果。クラブ馬といえば、タイパラやフィフティーワナーっていう投票も凄いですが。投票したのは出資者じゃねーのか、と思いたくなる。そういえばフィフティーはもうウォーキングマシン調整に入って半年経ちましたね・・・・・・。
<追記>
フィフティーワナーに入れたのはジャパンタイムズのバーバラ・バイヤー氏でした。出資者ってことは・・・・・・なさそう。血統面での評価を含んでいるんでしょうか? ちなみにタイパラは非公開のうちの誰かの模様。こっちは怪しい(笑)。

最優秀父内国産馬
1 カワカミプリンセス 177
2 デルタブルース  55
3 ドリームパスポート  40
4 カネヒキリ   5
4 ブルーコンコルド   5
6 シーイズトウショウ   1
6 バランスオブゲーム   1
6 フサイチホウオー   1
6 ロジック   1
  該当馬なし   3

▼ロジックってマル父かぁ、というぐらいの感想しかないです。父内国産手当もなくなることですし、この部門はもういいでしょう。メイショウバトラーみたいな馬が評価される仕組みはできないものか、とは思いますが、それはJRA賞の仕事じゃないかもな、とも。

【最優秀障害馬】
1 マルカラスカル 206
2 スプリングゲント  60
3 コウエイトライ   5
4 テイエムドラゴン   3
5 テレジェニック   1
  該当馬なし  14

▼先日取り上げたからというわけでもないですが、テレジェニックへの1票はセンスが良い。まぁだから何なんだという話ですが。

なお、特別賞については、ドバイシーマクラシック(ドバイ・G1)を優勝、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイアモンドS(英国・G1)でも3着に健闘したハーツクライと、伝統のメルボルンカップ(豪州・G1)を優勝、JRA所属馬として初の南半球G1制覇を成し遂げたデルタブルースを推す声が挙がったが、過去の特別賞受賞馬との比較、国内での競走成績等を考慮した結果、今回は見送られることとなった。

▼改めて、サンクルー大賞「だけ」でエルコンを年度代表馬にした選考に思い出し怒りが沸いてきます(苦笑)。デルタは特別賞に十分値するでしょうし(“特別賞”なんてものに「過去との比較」なんて必要なんでしょうか?)、2着以下を評価するんならドリームパスポートはもっと評価されるべきでしょうよ。と、なんか論点がバラバラですいません。


▼タイトルで「必要悪」と書いたのは、きゅう舎関係者表彰において「優秀調教師賞」と「優秀きゅう舎スタッフ賞」が全く同じ厩舎が選ばれているにも関わらず別部門となっているのと同じようなもので、論功行賞というか、馬の関係者サイドへの名誉授与という意味合いが大きいよね(というよりJRA的には年度代表馬を除いてほぼ全てか?)(これは言いすぎでした)、という視点から。結局JRA賞なんて、直接的な利害関係のないファンが騒ぐようなものでもないんジャネーノ、というお話です。別途優駿賞サラブレ賞でもなんでもいいですけど)みたいなのを作るか、もしくはこの際ソフトバンクでもどこでもいいからカルティエ賞みたいに主催団体の枠にとらわれない日本競馬全体の賞をぶち上げて欲しい、というのが一ファンとしての願い。ダート部門の混迷具合なんか見てると特にそう思います。
<追記>
優駿賞」にはてなキーワード登録があったので見てみたら、JRA賞の前身として実在した賞だったんですね・・・・・・失礼しました。