馬の気持ちはわからない(一口馬主遺産)

『馬の気持ちはわからない(『傍観罪で終身刑』改メ)』(http://d.hatena.ne.jp/Southend/)の移転先にして遺跡です

大厩舎病


▼この謎の画像ですが、左の列が出資馬のウインステルス、右の列が同じく出資馬のウインスペンサーの動向を表しています。ちなみにいずれも池江泰郎厩舎所属。

 で、細かい行が、上から今年の1月1日〜8月20日までに対応しています。そこに塗ってある色の意味はというと、

となります。見事に交互というか、出入りがお互いつるべのように連動していることがお分かりでしょう。体裁としては個々の馬の状態に合わせた出し入れという形に(クラブからのコメントを読む限りでは)なってはいますが……。
 僕は池江郎厩舎にかなりお世話になっていますし、評価もしていますが、やはり預託頭数の多さがネックになって、こうした馬本位でも、また番組本位ですらない「馬房本位」の管理を強いられる形になる場合があります。500万下の馬でなにを偉そうに、という見方もあるでしょうけれど、出資者にとっては(特に出資頭数が少ない人にとっては)その馬が全てなわけで。
 厩舎から見れば同馬主の馬で、しかも出走間隔の確保が必要というエクスキューズがある上にそれなりの出走機会は作っているだけに(8か月で5走ずつというのが十分かどうかは判断が分かれるでしょうけど)、「不義理」と言うほどのことでもないのかもしれません。ただ、今回自分はたまたま2頭とも持っている馬でありながらも、多少複雑な思いは感じているわけで、どちらかしか持っていない方のご感想はどんなものだろうとキニナルところ。


▼どこの厩舎であっても、オープン馬や期待馬であればこんな悩みは不要なんでしょうけど、自分には残念ながらそんな馬ばかりを選ぶ相馬眼も資金もなく。そんな中でも、自分の出資馬が「特別な1頭」であってほしい、せめて「単なる駒」ではあってほしくない、という願望を満たすためには、管理頭数の多い厩舎は避けるにしかず、というのが最適解なのだろうな、と改めて。
 個人的な感覚では、馬房数の2倍+α程度の管理頭数にとどまっている成績中堅以上の厩舎、というのがローストレスの条件と思っています。それより多くなると、どれだけ上手く馬房を回してもどこかに(概ね下級条件馬に)しわ寄せが来やすい、というのが経験則としてあり。


▼なんだかんだで一口馬主生活も10年選手に近づいてきており、自分のスタンスはこんな感じで大体固まりつつありますが、それはそれとして、他の一口馬主諸氏の、厩舎選びのコツなり条件なりがどんなものかというのは、相変わらず興味深いところです。